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今、世界中のライカが日本にあるらしい、と聞いてから数年が経過した。その間、景気や為替の変動があり、銀座の一等地にあるカメラやさんがマツキヨに変わるなど、カメラを取り巻く状況も変わってきているようだ。
冷静に考えてみれば、ライカは300万台以上造られた世界一のベストセラーカメラである。現在もM6が作られており、モノとしての希少価値は全くない。ただし、ファインダーの綺麗なシャッターの調子が良い個体は、古いモデルから順に減っていく事は避けられない。そのため、一部特例として希少価値を持ってしまう個体もある。
筆者の持つM3はごく平凡な番号で、ファインダーが綺麗だったので購入した。M型ライカにとってファインダーはいのちだ。どんなに高くても安くてもファインダーが駄目なら買うに値しないと思っている。
このズマロンはウィーンから輸入した。$300だった。送料に$30も取られたが、本当にそれだけかかっているのか疑わしい。受け取るとき消費税も取られ、やれやれと思いながら試写するとピンぼけレンズだった。ムカっ腹をおさえつつE-MAILで苦情を申し立て、送料こちら持ちで送り返すと、「修理した」とだけ書かれたメモとともにまた送られてきた。「その後いかが?」などというメールも来ず、不良品を送りつけた責任を自覚しているとは言い難い。欧米からレンズの個人輸入を楽しんできたが、どうもこのところはずれる事が多くなってきた。日本人には不良品を送っても文句ひとつ来ない、という安心感を持ってしまっているようだ。保証しますと謳っておきながら不良品かどうかをチェックしてから販売しているわけではないらしい。日本人も馬鹿にされたものである。カタログに印刷されているライカを持ってニッコリしているメガネにひげ面業者の写真を指ではじいてやった。
M3には35mmフレームが内蔵されていない。アベノンから35mmファインダーが出ているが、15,000円もするので買うのを控え、GR28mmに付属のファインダーを付けて使用している。厳密なフレーミングを要求される事のないライカの撮影では横位置で撮るだけならば特に問題はない。パララックスが気になるようなら一眼レフを使えばいいだけのことだ。
1999年6月8日記 |