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シブ亀その2

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 ノーシンカーをベイトで投げる、という考えはどうやら続きそうもない。カルカッタにフロロの4Ibを巻いて投げたが、やはり不自然だし、フロロラインそのものが硬くてリールになじまず、ワタシには使いにくかった。この違和感からバックラッシュを多発した。そんなことでは釣りにならず、何のために意地を張る必要があろう。フロロは自分に向いていないのだ。やはりラインは安くてしなやかなナイロンに限る。

 実際に投げてみて、ノーシンカーにはスピニングがよい、という結論に達したため、良いスピニングリールを買ってしまってもいいかな、という気分になってきた。とりあえず上州屋へ行ってみることにした。あ。20%オフセールをやっている…。買うなら今だなぁ…。スピニングリール購入が20%オフセールによって俄然現実味を帯びてきた。結局目が行くのはカタログでもおなじみのSIMANOのリール。ベイトリールで慣れた関係もあって、ダブルハンドル仕様のものを漠然と希望していた。そうなると、シングルハンドルしかないエアレックスなどの廉価版は圏外となり、アルテグラバイオマスターあたりのクラスがぴったりくる。アルテグラの展示品を手に持ち、巻いてみる。おお。なかなかスムーズだ。ダブルハンドルも便利だ。次にバイオマスター。あれ?なんだ、ほとんど変わらない。バイオマスターの方が高いが、この価格差は何処から来るのだろう。結局バイオマスターの色が白でプラスチックぽいから価格的に高級感が損なわれている、という理由で安いアルテグラ2500を買う事にした。ついでに、といいながら大きなついでだが、スピニングロッドもシマノのバスワンXT2601を購入。ベイト、スピニングともタックルが2つづつになった。

6月13日日曜日。この日も明古釣り部で亀山湖ののむらボートから出る事になった。皆、だんだんオカッパリの開始時間が早くなる傾向があり、真夜中の午前3時台に始めるのはもはやアタリマエになっている。この日もワタシ以外のメンバーは、3時過ぎにはオカッパリをまどか岬ののむらボートとは反対側で始めていた。皆睡眠はちゃんと取ったのだろうか。ワタシは4時少し前にまどか岬のむらボート側でオカッパリ開始。せっかくだから、と、買ったばかりのアルテグラとバスワンにセンコーのノーシンカーを付けて、まだ真っ暗な亀山湖へ投げ込んだ。シュっと音がしてからしばらくしてポチャンと着水。真っ暗で何も見えないため、滞空時間がずいぶん長く感じる。ちゃんと真っ直ぐ飛んでいるのだろうか…。明るくなるにつれて、陸地が大きく広がっている事に気が付いた。亀山湖大減水。ワタシが初めてバスを釣った場所はかなり内陸になっており、満水時のイメージを膨らませるのも困難な状態だ。しかし、満水時には隠れて見えないブレイクや、湖底にある木の根などが現われ、満水になったらここを狙ったらいい、という見通しをつける事が出来た。覚えていれば良いが…。

結局、オカッパリでは誰も釣る事が出来なかった。減水でバスも少し沖へ出ているのだろうか。

さて、この日のメンバーは、HIDEさん、TOMOMIさんチーム。KENTAくん、ONOUEさんチーム。RYOHEIくん、SHAさんチーム。それと、単独でワタシ。本当はMANABUさんと共にボートに乗るはずだったのだが、MANABUさんが、5月のボーズを最後に「もうバスは引退」と勝手に引退宣言をしてしまったのだ。結局ギルはおろか、バスは一匹も釣れず仕舞い。せっかく買った仕掛けはどうするのか。ぜひとも復活をして欲しいものだ。

さて、ワタシだけ一人ボートなので、自由に動けることになった。当初、オカッパリの続きでまどか岬ののむらボート反対側を希望する皆に付いて行き、岸際をノーシンカーで舐めて行くもののアタリも無く、駄目。

ばしゃっ。あ。誰か当たったの?お。TOMOMIさんじゃないの。今日がデビューといっていたシマノのアンタレスがいよいよ火を噴いたのか!すごいねー。綺麗なバスがしっかり釣り上がりました。「おー。やっぱりリールがいいと違うねー」とHIDEさん。TOMOMIさんもニコニコ顔だ。で、仕掛けは何で釣ったの?「エビを付けてるの…」え?エビ…??はーエビっていうと…エビ?そうかぁ、蝦ね。餌釣りなら結構釣れるのね。それでもうらやましい。SHAさんが「甘露さんも付けてみる?」とスーパーのパック入り川蝦を分けてくれた。釣れるといいなぁ。

まどか岬周辺では全く当たりが無かったため、いつものように亀山大橋をくぐり、つばきもと方面へボートを進めた。いつもの「たけやぶ下」のポイントも減水でどうも感覚が違う。センコーを落とし込むものの反応なし。

つばきもと正面の壁面をぐるっと一周したものの駄目。時計を見るともう11時をまわっている。もうすぐ昼飯だ…。昼までには1匹釣っておきたかったなぁ…。と午前中を振りかえりながらボートを反転させた。もらった川蝦は照り付ける日光で火が通り、ほんのり赤く色づいて乾いていた。戻りながらも岸際を舐める。と、ちょうど半分くらい来たところでいい感じにゴミが溜まっている場所があった。気になり投げ入れてみる。反応なし。いや、絶対いると思う。ワームをセンコーから一度釣れているロボワームの4インチストレート・ブラックバスカラーに変えて投げ入れた。すると2投目でヒット!ぐぐぐんっと引っ張られるものの、どこか弱々しく上がってきた。長さを測ると28cm。ワタシの通算3匹目のバスである。最初が推定20cm前後で、2匹目が25cm。今回が28cmでだんだんサイズが上がってきていることは喜ばしい。しかし、ぱっと一気に40cm級が上がってもいいのになぁ。なかなかうまくいかないものだ。やはり亀山はシブい。

 28cm死にかけのバス

ライブウェルなどはもちろん持っていないため、簡単な網に入れてボートから釣り下げた。牛久沼のギルはこの装備で4時間はもった。しかし、このバスはどこか弱々しい。もうすぐのむらボートで皆に見せたらリリースするからね。と思いながら急ぐものの、だんだん動かなくなってきた。弱いバスだなぁ。ちょうど12時頃。のむら桟橋へ到着。とうとうSHAさんがボーズ脱却。41cmのバスを釣り上げた。「今日はホントうれしい。感激」とSHAさん。RYOHEIくんもギルを釣り上げ、牛久から続いていたボーズを卒業。「いやあ、これでまたバス釣りにハマってしまいましたよ」とRYOHEIくん。うーむ。これでボーズはあと一人。今日欠席のMANABUさんだけ。引退なんて言っているけどどうするのだろう…。

午後は眠かった。前の日、娘に夜泣きされたため、3時間睡眠を取ってから出発するつもりだったのだが、すぐ出てきてしまったのだ。結局市原SAでとった仮眠1時間ほどしか寝ていないことになり、1匹釣って緊張感が切れた午後、今までのツケがドッとまわってきたのだ。目は泳ぎ、自然に木陰はないか、と探していた。釣りにならない。結局朝行ったまどか岬の橋の下で木にボートを括り付け、仮眠をとった。起きたら午後4時前。日は傾きかけている。もうめんどくさいのでオカッパリをしてしまえ。とさっさとボートを降りてしまった。

まどか岬でスピニング。持ってきた4本のロッドのうち、3本は車に置き、ノーシンカー中心の仕掛けで攻めてみる事にした。しかしアタリはない。時間が過ぎて行く。5時半をまわり、皆がボートから上がってきた。そのまま自然に全員オカッパリを始めた。

1時間くらいたったとき、KENTAくんにヒット!。おっきい40cmクラスのバスだ。何で釣ったの?「え?バズベですよ」え?バスベ?TOPじゃないのよー。すごいね。「あの木と木の間を通してたら食ってきたんですよ。おおっ元気なヤツだなー、コイツ」すっごいうれしいくせに結構冷静を装っている。確かにあたりは夕闇。日も落ちてみるみるうちに暗くなっていく途中だ。TOPには最適の環境かもしれない。うーむ、うらやましい!帰ったらバズベを是非買わなければ。

そうこうしているうちにあたりは暗闇に包まれた。時間は午後7時半。もう帰らなければならない。みんなは?え?まだやるの?すごい気合だ。今日は朝4時から釣りを始めているんだから途中休みが入ったとはいえ15時間以上釣りをしている事になる。「それじゃお先に帰ります…」「おつかれー」ホント、疲れたナ…。

1999年6月記


 
 

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